その体験をデザインする、
モノには価値がなくなり、コトにのみ価値が存在する。という言い方はあまりに極端かも知れないが、ある意味では確実に時代はこういう方向に向かっている、と実感することが増えて来ている。同じような話で「体験ビジネス」という言い方もあるが、つまりそこに行かないと体験出来ないというビジネスモデルは次の時代も生き残ると言われている。分かりやすく日常生活している中で考えると「食事」なんかはこれに該当する。美味しいフレンチは、そこに行かないと食べられないし、窓から見える綺麗な景色も、気持ちのいい接客も、シェフとの会話もそこにしかない。その体験をデザインする、というのがこれから我々クリエイターがやるべき任務だと思う。決して「うまいメシを出していればいいんだ」という乱暴なやり方ではこれからはダメだし、少なくともボクはそういう発想の店には行きたくない(実際はたまに行きたいけど 笑)。そして、我々自身もそうありたいと思う。つまりデザインというアウトプットだけを売るのでは無く、クライアントと共に課題解決のために尽力するという過程も含めて全てをデザインしていくようにしないといけない。レストランで言うところの「綺麗な景色」や「落ち着ける空間」「ホスピタリティ」「シェフとの会話」が自分たちにとっては何に当たるのか、そんな事を真剣に考えていかないとデザインがただのモノになってしまう。レストランで食べる料理の味がある程度美味しいのは何の価値にもならないのと同じように、デザイナーが作り出すデザインがそこそこ良い、というのはもはや無価値であるという事だ。もちろん自戒の念を込めて、という前提の元に話しているのではあるけれど。
モチベーションはコミュニケーションから。
自戒の念を込めて言えば、プロならモチベーションなんて自分で上げてこい、と思う。小中学生のサッカーチームが試合前にモチベーションムービーを見て、気分盛り上げてから試合をするとパフォーマンスが上がる、みたいな話をよく聞くが、そりゃ小中学生はね、と。ただ実際、我々の制作の現場でも、撮影現場でも、会議でも、なんか周りに気を使って、必死にモチベーションを上げる努力をしてる自分に気付くことが多々あるが、もう一度言います「プロならモチベーションなんて自分で上げてこい」。はっきり申し上げて他人にモチベーション上げてもらおうと思ってる時点でスタートライン、だいぶ後ろにズレてます。それじゃ負けます。でもやっぱり人間だから自分の力だけでモチベーションが上がらない時もあるのも事実として認める必要もある。なので、ここからのV字復活を「他人」ではなく、モノや道具、または食事やおやつ、環境や匂いなどによって意図的に実現出来るような必勝パターンを普段からいくつか用意しておきたい。自分のために、みんなのために、LENSにはそれをたくさん散りばめて、各々が勝手にモチベーションが上がるようにしたいと思って、日夜いろいろと考えております。オフィスのレイアウトを替えたり、お菓子を置いてみたり、照明を明るくしたり、でも結局は声を掛け合ったり。つまり、やっぱりモチベーションを上げるには人の手を借りないと難しいのかもな、というお話。モチベーションはコミュニケーションから。
未来の自分のイメージが
自分らしさとは何か。いい歳して毎日、毎時、毎分、毎秒、こんなことばかり考えています。昨日、入職希望者の面接をしました。弊社の取締役と執行役員が面接をしていて、途中からの参加だったのですが、なんだか盛り上がってない様子。ボクは座るやいなやいきなり彼に「将来の自分像はどんなイメージをしていますか」と尋ねました。偏った仕事の経験しかない彼は今の自分に自信がないようで、漠然とした、体のいい返答。完全に地雷を踏んでしまった彼は、そこから数分間ボクの(ほぼお説教の)熱いトークを食らうことになりました 笑。自分の未来は自分で決めるもので決して過去の経歴によって決まってしまうものではありません。「未来を決めれば、今の自分が決まる」。もう過去はどうでも良いのです。だから、思考を「今までこれをやってきたからこの経験を生かしてこれからどうするか」ではなく「10年後、こうなりたいから今のうちにこれを経験しておこう」とシフトしないと、明るい未来は手に入らない。ボクは40年生きてきてやっとこのことに気がつきました。未来の自分のイメージが描けていない人は、今やるべきことも明確になっていない。自分らしさとは何か。なんのために生きているのか。ミッションは何か。新年まであと1ヶ月半。毎年この時期は一番気合いが入ります。ボクももう一度しっかり考えてみようかと思います。
ボクのデスクはなくなります(笑)。
今日は、夕方までmaison YWEさんで撮影。笑っちゃうくらい連日外出ばかりでほとんど事務所にいないので、もうすぐボクのデスクはなくなります(笑)。最近は移動中の空き時間にカフェなどに入るのも面倒でコンビニでコーヒー買って駐車場で仕事してます。後部座席に移動してメールを送ったり、デザイナーから上がってきたデザインをチェックしたり指示出したり、までは全部スマホ。提案書作る時は普通にMac立ち上げてデザイリングして、とあっという間に移動事務所の出来上がり〜。少し(?)大きめの社用車にしてよかった、と最近つくづく感じます。次の社用車はクーペがいいなぁ、と思ってたけどやっぱりドアは4枚いるなー、と。動かなくなるまで今の社用車は乗り倒す予定だけど、大事に乗ってれば一生乗れそうなので乗り換えの時期を今のうちから決めておこうかな。あー、楽し(笑)。
もしくは組み合わせ。
連日、打ち合わせ、ブレスト、企画会議、経営会議、取締役会、取材、撮影、ディレクション、チェック、プレゼン、そして移動。ボクの毎日はこれらのうちのどれかか、もしくは組み合わせ。例えば昨日は、午前中に撮影(途中で抜けて)、昼からプレゼン、夕方からクライアントの取締役とミーティング。今日は、1日スタジオに籠ってブランディングを担当している寿山の撮影@maisonetteです。撮影自体が刺激的なのはもちろん、合間のおしゃべりも様々なヒントがいっぱい。
渡せる仕事は全部引き継いで、
ついに1つの回答を導き出す事が
長年考え続けてきた自分の仕事(もしくはデザインという手法、アートディレクターの職能)について、最近ついに1つの回答を導き出す事が出来た。しっかり話すと相当熱く長くなるのでボクに直接この件を訊ねるときは要注意です(笑)。言葉にすると使い古されたように感じる方もいるかもしれないが、その回答とは「ホスピタリティ」。ボクも今までこの言葉を深く理解せずによく使っていたけれど、語源や“(同義として使われ易い)サービス”との違い等深く調べていくと、自分がデザインを仕事にして20年間ずっともやもやとしていた事がバババーっと解決出来、目の前がパァーっと明るくなった。擬音語ばっかりだけど(笑)、これ本当に。「クリエイティブ(デザイン) × ホスピタリティ = ブランディング」。もしかしたら誰かが同じ事言ってるかもしれないけど、ボクはやっと気がついた。初めて言葉で整理出来た。基本的にやる事は今までと全く変わりないと思うけど、ボクが考えているブランディングの手法、アートディレクターの職能、ボクという人間の性格、これらが一気にこの方程式で解決したことはボクの限られた脳みその空き容量に相当影響してくると思う。もうフリーズもしないし、爆弾も出ない(いつの時代や 笑)。これで今まで以上にサクサク動きますよ!
そもそも会場にいる学生で
前回ブログを更新したのがモード学園で特別講義する前日でしたが、偶然にも今日は愛知淑徳大学での特別講義の当日です。あと1時間弱で始まります。相変わらず何を喋るか全く決めてません(笑)。学生さんが何が聞きたいのか分からないので考えようが無い、というのが言い訳です。そもそも会場にいる学生でデザイナーになりたい人が何人いて、なぜそう考えるのか、きっかけは何か、好きなデザイナーは誰か、将来はどんな仕事がしたいのか、デザイナーになって何がしたいのか、給料安くても我慢出来るか、何日徹夜出来るか、怒られても次の日しっかり出勤出来るか、など、ボクは学生さんに聞きたいこといっぱいあるけどなぁ。ボクは大学受験を経験してない落ちこぼれなので大学生に興味津々なのです。だからそんな座談会みたいなトークショーになるといいけどなぁ(笑)。
ホテルを丸ごとボクに
トークセッションに出演させていただきました。
早いものでもう1ヶ月以上前の事になりますが、神戸のトリトングラフィックスの松岡さん(以下まっちゃん)からお誘いを受けて「地方におけるグラフィックデザイナーの仕事って?」というタイトルでトークセッションに出演させていただきました(レポートはこちら)。ひょんな事からまっちゃんとは知り合って、考え方など共感する部分が多く普段から親しくさせてもらってますが、こういうかたちで2人で話すのははじめてなのでとっても楽しかったです。ボクの仕事の仕方や考え方をアウトプットすることで誰かのお役にたてるなら、今後もこういうお誘いには積極的に参加していこうと思います。ただ、学校の先生はやりませんのであしからず(笑)。
春までには商品化したいと
来年挑戦してみようかな。(←大マジ)
「使う」とか「必要」ではなく、
デザイナーがデザインだけしている時代は
自分でお金を出してモノを作って在庫抱えてリスク背負って売ってみると、クライアントの気持ちが本当に分かります。いかに1円でも多くクライアントに請求するか、じゃなくて1円でも多くクライアントの利益をあげる事が出来るか、が本来ボク達(平成の)デザイナーの役目です。これはPR(ブランディング?)だから、利益に直結しません、は今の時代通用しません。こう考えていくといろんな仕事がやりにくくなりますが、食っていかないといけないので難しいところです。デザイナーがデザインだけしている時代はずいぶん前に終わったみたいです。ま、ボクはそんな時代は知りません。なんせ平成のデザイナーですから(もちろん昭和生まれだけど)w
ついに完璧なチーム編成が出来ました
やっぱりデザイナーは
素敵な頂き物が届きました。
ワクワクドキドキがとまらない。
今進行中のアパレルブランド「PEND」とは別(OPENENDS名義?)でカットソーでも作ろうかと思い生地屋さんに行ってきました。目的のイメージのものは見つからなかったけど、新たな企画を思いついたりしてワクワクドキドキがとまらない。ってか、ボク最近なにしてんの(笑)?
みんないい顔しています。
チビと二人で行ってきました、ギフレク。みんないい顔しています。暑かった。熱かった。名駅モーニングワリカンの約束をしていたプロダクトデザイナーの井藤さん(一番最後の写真)と久々にゆっくりしゃべれてよかった。続きはワリカンで。ちなみにスタッフTシャツのグラフィックは「メ」と「ロ」とのこと。会場では「メロメロ」がいっぱいでした(笑)。ボクも1枚いただきましたので明日からヘビロテします!
考えは豊かに、見た目は質素に。
資料部屋(仮称)を作るために事務所のレイアウトを少しずつ考え始めています。まだ頭の中でぼんやりイメージしているだけですが、本棚や紙入れをオリジナルで作る事になりそうかな。ただボクはあまり事務所自体にお金を掛けたくない主義なので(そんな金があったら作品か商品作りたい)、自分たちで作るという話も出ています。D.I.Y.でどこまで快適な事務所が作れるか、コツコツやっていくのもいいかもしれません。大好きなAndy Warholがかつて言っていた"Think rich, look poor.(考えは豊かに、見た目は質素に。)" の考え方が好きなので、無駄にお金をかけて事務所を飾ったり、自分を着飾ったりするよりも、デザイナーならデザインで勝負したいものです。ただあまりセンスのない事務所や服装では周りをがっかりさせてしまうし自分も楽しくないので、地味だけどキラっとセンスと個性が感じられるというのが理想です。もう37歳ですしね(笑)。
強いグラフィックが
草食系タイポグラフィー。
JAGDA年鑑が届きました。
今年版のJAGDA年鑑(Graphic Design in Japan 2011)が届きました。ボクの名義で応募したCCN(コピーライターズクラブ名古屋)の年鑑が掲載(入選)されてましたが、JAGDAのミスで作品クレジットが「(「コピーライター団体の」ではなく)イラストレーター団体の年鑑」になっていて、巻末のスタッフクレジットもCD(クリエイティブディレクター)やP(フォトグラファー)が抜けている。様々な方の想いが詰まった年鑑だったので正直残念すぎる結果。予め先日の総会前に電話でこのトラブルをJAGDAから聞いていたとはいえ、実際ミスを目にすると何とも言えない気持ち。全く安くない本で素晴らしい作品もたくさん載っているけど、しばらく開く事は無いだろう。そのままゴミ箱に捨ててやろうかと思ったけど、マサオくんの名前が新人賞のノミネート者として載っていて、彼の作品もたくさん掲載されているし、資料としてスタッフには穴が空くほどこの年鑑を活用して欲しいと思っているので思いとどまった。しかし、なんでお金を出してボクはコレを買ってるの?会費、返してくれ。制作スタッフ全員に謝ってくれ。ふー・・・。でも、ま、いっか(笑)。文句言ってても仕方ないや。次いこ、次。
悩み続ける集中力を
もっとクリエイティブに拘った活動にシフトしたいという想いと共に、もっと直接的に誰かの役にたてる活動をしていきたいという想いがある。しばらくの間、前者は受動的に生まれたデザインのお仕事で、後者は能動的に生み出すデザインの活動で、と自分の中では整理した。後者は目先の利益を意識しない、その代わり前者はクオリティを優先しつつしっかり利益を意識する。常に考え続け、常に考え方が変わり、常にトライアンドエラーを繰り返すこの生き方。最終的に1つの答えにたどり着けるのか、いつまでたっても思春期の少年のような悩みに直面し続けるのか。ボクの人生はおそらく後者だろうが、幸い悩み続けるだけの体力は持ち合わせているし、幸い1つのことだけ悩み続ける集中力を持ち合わせてはいない。つまり集中力が無いので1つの悩み事は長続きしないが、持久力はあるのでいろいろな悩みを延々とループさせることはできる。ようするにおつむの出来が悪いというだけの話だが、一生かけてそれを自分のアイデンティティまで押し上げる。なんと情けなく、素晴らしい人生なんだろう。自分、万歳。自分、頑張れ!
CCNの公開審査でした。
今日はCCN(コピーライターズクラブ名古屋)の公開審査でした。今年も年間のデザインを担当させていただけると事になった関係で、撮影チームとして審査会場へ潜入。今のオープンエンズは、駅貼りポスターやCMなどの媒体広告の仕事は皆無に等しいので、こうした場に行くと非常に刺激になります。審査会場で応募作品から受ける刺激とそこにいる方たちから受ける刺激を合わせたら1日で体験するにはもったいないくらいです。というか消化仕切れない。審査の後は恒例の世界の山ちゃんで打ち上げ&受賞者発表。初の試みでUSTREAMで生中継したこともあり、非常に盛り上がりました。ただカメラマンの尾崎サンに撮影を任せっぱなしにしていて、BLOG用の写真が1枚も無いのではたしてこの興奮が伝わるかどうか(笑)。後日尾崎サンから写真が納品されたらCCNの了承を得てここにも掲載します。お楽しみに。
JAGDA愛知の新年会でした。
今日はJAGDA愛知の新年会でした。会場は世界一のピザが食べられることで有名な「トラットリア・チェザリ」。こういう宴は大御所の方が多いのでマサオくんと2人でバタバタ&ペコペコで、食べたピザが世界一の味だったかどうかなんてまったく覚えてない(笑)。オレンジジュース1杯とピザ2切れで5000円。食べることが目的じゃ無いとはいえ、もうすこし食べとけば良かったなぁ。こういう場にいるとボクもマサオくんもいつまでもデザインの話をしているよりもデザインそのものがしたくなりだらだらと話していられなくなる性分なので、2次会のお誘いも2人でぶっちして帰ってきちゃいました。帰りの電車でツイッターを見たらケンメイさんが大須の味仙にいらっしゃったみたいなので顔出せば良かったと後悔。そそ、最近今更ですがツイッターにはまっていてちょっとマメにつぶやいています(OPENENDS_gate)。ちょっと中途半端ですが、ブログはここまで。ま、今日はこんな1日でした。今からテレビ見ます(NHK)!
鳥肌がたつほど興奮
かくれんぼは出来ない(笑)。
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